キワマリ荘の不定期イベント「よんでみる」14回目のゲストは、写真家の沼田学です。
今年9月に発売された初の写真集「築地魚河岸ブルース」(東京キララ社刊)。築地市場といえば誰もが思い浮かべる鮮魚は、この写真集には全く写っていません。かわりに、ここで働く人々が真正面から切り取られています。市場を闊歩する粋でいなせな男たちの姿を鮮やかに写し出したこの写真集は、発売と同時に「オジサンたちがカッコイイ!」とSNSなどを中心に大きな話題となり、今年最も注目された写真集の一つとなりました。
沼田の写真の面白さは、常にアンダーグラウンドな文化をドキュメントすることに軸足を置き、対象のディープな世界へと飛び込んでいく潔さにあります。歌舞伎町のホストのシリーズや、東京に暮らす普通の人々を独自の撮影技術によって白目を向いたポートレートに仕上げた代表作「界面をなぞる」などにも通じるように、この「築地魚河岸ブルース」は、毎日のように築地に通い、怒鳴られながらも同じ場所に立ってカメラを構え続け、やがて「写真の兄ちゃん」として築地の人々に認められていった、コミュニケーションの記録とも言えるでしょう。
写真家・沼田学の、水戸で初のトークとなる今回は、写真集の撮影秘話や、これまでの制作について語ります。聞き手は、写真家の松本美枝子。トーク終了後は写真集の販売とサイン会も行います。みなさま、ぜひご来場ください。
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• 日時:2017年12月15日(金)18:00~19:30(受付は17:30から)*トーク終了後は、写真集の販売&サイン会を行います.
• 会場:水戸のキワマリ荘(茨城県水戸市北見町5-16)*キワマリ荘には駐車場がございません。近隣の民間駐車場か公共の交通機関等をご利用下さい。
• 入場無料:1drink(500円~)のご注文をお願いします。
• 定員:30名(要予約)
• お申し込み・お問い合わせ:info@miekomatsumoto.com(ご予約はメールにて人数、お名前をおしらせください。)
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沼田学 略歴:1972年北海道生まれ。早稲田大学商学部卒。写真ワークショップコルプス修了。2003年カメラマンとして独立。雑誌、書籍、広告、WEB、ムービーなどを中心にアンダーグラウンドな文化をドキュメントすることに軸足を置き、幅広く活躍している。リリカルスクール、神聖かまってちゃん、鉄割アルバトロスケットなどのライブ、ジャケット、舞台写真を手がけるほか、 歌舞伎町のホストクラブの集合写真「指名アリ」、花街を取材した「赤線」、白目のポートレート「界面をなぞる」などのシリーズが各種メディアで紹介され注目を浴びている。